低度情報化社会 コモエスタ坂本著 光文社を読む

#6384 ●2001-11-14

会社の上司がいい本といっていた、
「低度情報化社会」 コモエスタ坂本著を読んでみました。


上司が激賞していた理由も分かる、面白い本でした。
ウェブを中心に情報が氾濫している現代において、
よく生きるために非常に示唆に富んだ本だと思いました。


内容としては、現代の状況を高度情報化ならぬ低度情報化時代として、
その在り方に警鐘を鳴らす本です。


では、低度情報とは何か?ですが、
筆者の定義を載せると

(1)ITメディアの普及で、ジャンクな情報が激増する

(2)個人が情報の毒に冒され、何が重要なのか判断できなくなる

(3)やむなく自分がわかりそうな情報だけをよりどころにする。
 得てしてそれはレベルの低い情報である

(4)ネットや携帯電話を駆使して、低レベル情報だけを軸に同類と
 交信する。結果、同じレベルの人間だけでまとまってしまう。
 レベルが同じだから、それ以上上に行くことはなく、むしろ全体で
 より低レベルになる

p10〜11より抜粋

ソーシャルブックマークだとか、ミニブログだとかいろんなサービスを
使って色んな情報に触れることができるようになった分、筆者が上で
定義しているような「低度情報化」の危険に個々人がさらされている
ことは、十分に考えておくべきだと思った、というのが正直な感想です。


月並みですが、よーく考えることが、より大切になるんでしょうね。


筆者は、本の最後の章で、低度情報化から抜け出し、
「ハイパー高度情報」を得る、ということで、
以下のようなことを述べています。

「あなたには、無限のアイディアがある。だが、そのアイディアを
生かすのも殺すのも、あなた次第だ。・・・・(中略)・・・
まずはネットを捨てよ。そして街へ出よ。現場に行け、古典を読んで、
違う世界の人間と会って、あなたの頭の中に様々なバーチャル・モデル
を構築していくのだ。」(p237より抜粋)

昔、何かで言われた「書を捨て、街に出でよ」という言葉と同じような
結論になっておりますが、日々のネットとの関わり方を考える上では
参考になると思いました。


これ以外にも、mixiや2ちゃんねる、Google、Web2.0などについて
語った部分は今のネット社会について考える上でも勉強になりました。

何回も読み返してゆきたい本となりました。

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