ランチェスター経営の本 小さな会社☆儲けのルール を読む

#6395 ●2001-11-14

■小さな会社☆儲けのルール ランチェスター経営7つの成功戦略 
 竹田陽一  栢野克己著  フォレスト出版


いつも刺激的なメールマガジン(バカ社長の独立起業&販促成功事例100連発!)を読ませてもらっている経営コンサルタントの栢野(カヤノ)さんと
その師匠の竹田さんという方による共著であり、前から気になっていたのですが、このたびかなり遅くなったものの、通読してみました。


主題としては、弱者が何とかビジネスの世界で勝ち残っていくために、
どのような思考方法をとるべきかということで、それが豊富な具体例とともに語られていました。


主に中小零細企業の経営者の方に熱く語りかけるような本ですが、
個々人のレベルで考える場合にも応用できそうです。


ランチェスターとは、本書によれば、以下に記すランチェスターの法則を
考案したイギリス人の自動車会社経営者の名前で、ランチェスター法則とは彼が第一次世界大戦の勃発に刺激を受けて発表した戦いの法則であるとのことです。


簡単に紹介すると、

・第一法則  攻撃力=兵士数×武器性能

・第二法則  攻撃力=兵士数の2乗×武器性能

とあらわします。


補足すると、第一法則は接近戦、第二法則は距離がある程度離れた形での戦闘の場合だとのことです。

結論的には、兵士数が少ない場合は、できるだけ接近戦に持ち込む(第一法則が適用できる)ようにすべきである、ということです(距離が離れれば離れるほど、勝ち目が無くなるため。)。


これをビジネスに置き換えると、中小企業こそ、できるだけ接近戦で戦うようにしなければならない、ということだとのことです


本書はこのランチェスターの法則を土台に、弱いものが取るべき戦略が
書かれておりました。


その戦略を具体的に言うと、ズバリ ”力を傾ける範囲をしぼる”ということになるかと思います。


エリア・商品・客をしぼり集中して攻勢をかけることで、例えば、大企業などに局地戦での勝利を目指す、ということです。



個人的には、大企業でサラリーマンとして働く自分と、プライベートな時間で動く自分では、それぞれとる戦略を明確に分けなければならないな、、、と気づかされました。


筆者も言っているように、例えば、必要な情報みたいなものを考えてみても両者が要するものは全く違う、というのは響きました。


このほか筆者の営業論なども参考になりました(初訪問は売り込みではなく、情報収集に費やすべき、など)。


何回も読みたいいい本に当たることができたと思います。

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