虚構〜堀江と私とライブドア 宮内亮治著を読む
#6393 ●2001-11-12
ライブドア事件前、同社のNo2だった宮内さんの本、
虚構〜堀江と私とライブドアを読んでみました。
事件のけじめとして書いた本だとのことですが、
当事者の口からライブドア事件とは何だったのかが
生々しく語られていて、非常に刺激的でした。
ホリエモンの時価総額世界一企業を作るという目標に
男のロマンをかけ、ライブドアを支えながら志半ばで逮捕された
彼の無念さが、にじみでてくる本です。
粉飾については認めながらも、ライブドアという企業が
持った意味、そこで働いていた仲間の有能さ、などには
強烈な自負が読み取れました。
マスコミの語るような”虚構”企業ではないライブドアを
一般の人にしっかりとわかってもらいたい、という
気持ちが伝わってきました。
全体として、ホリエモンの能力の高さ・経営者としての
力量を認めながらも、巨万の富を得て、徐々に会社の経営を
省みなくなったことへの無念さみたいなものがあるようです。
個人的には、(学歴社会が壊れているとは言っても、)
商業高校を卒業した一介の税理士から、このような世の中を
いい意味でも悪い意味でも揺るがすような力を持った経済人に
なった筆者のたたき上げの強さみたいなものを感じました。
ホリエモンは全面否認、宮内さんをはじめほとんどの幹部は
罪を認めている中で、この本を読んでますますホリエモンの
いさぎ悪さを感じました。
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