連休中から今日にかけて、アメーバブログを運営しているサイバーさんの社長、藤田さんの「渋谷ではたらく社長の告白」 を興味深く読みました。
私も業界人のはしくれであり、本に出てくる様々な出来事の中には、 私の身近で起こったものもいくつかあるので、それなりの思いを持って読みました。
そもそも、私自身はこの本に出てくる”裏切られた会社”の社員だった 過去があったりします(打倒サイバーエージェント!といった感じで、 営業していた過去もあります。)。
もうその会社も、昔とはまったく別のものになってたりしますので、 特に云々言うわけではないのですが、当時の宿敵であり、 若くして成功した藤田さんの考え方とかいったものには強い関心がありました。
読んでみると、やはり一筋縄で今の地位を気づけたわけではないことが、よーく分かりました。
創業時の人集めや営業の逸話は、とても面白く、参考になりました。 (藤田さんが影響を受けたオックスプランニングの 渡辺専務の言葉の部分、特に感性の磨き方の部分等も参考になりました。)
技術力の弱かったサイバーさんが当時のオンザエッジの堀江社長と 出会い、それを克服していったという部分は、技術力の無い会社でもインターネット業界で活躍するすべはある、ということを思い知らせてくれました。
一方で、裏切り・離別のエピソードは、甘っちょろいことでは成功できない、ということを語っているような気がしました。
次に上場してから、株価が元の水準に回復するまでを描いた部分については、とかく華やかな部分ばかりがクローズアップされる藤田社長が、どれだけ我慢に我慢を重ねていたか、がよく分かりました(おそらく我慢できなかった経営者からどんどん脱落して会社をおかしくいっていったのでしょう。)。
また、一時期、ネットバブル崩壊の影響もあり、上場企業の社長さん達が如何に大変だったのか、資本市場とはどんなものなのか、といったことも参考になりました。
usenの宇野社長に会社を買ってもらおうとまで思いつめて精神状態が異常になってしまった部分は、当時の藤田さんのおかれた立場の辛さが、こちらにも伝わってきました。
全体を通じて、受けた印象として、藤田社長の経歴自体はすばらしいが、決して他の人にはできないことをやっているわけではない、とも思いました(もちろんBネットバブルという時代背景の締める部分は大きかったとは思いますが、、、)。
藤田さんの成功には、何も特別に才能があるとか、ということではない、という気がしました。
そういう意味では、我々後進にとって励みになる部分もあるかと思いました。
いずれにせよ、非常に面白かったです。
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